埼玉支部の新井です。

今日は東京のあきる野市で行われた古民家簡易鑑定士試験にお邪魔させて頂きました。

古民家簡易鑑定士試験とは、シルバー人材センターと連携し、シルバー人材の方にも古民家鑑定を行って頂こうと言う取り組みです。

その趣旨は地域のことなら何でも知っているおじいさんおばあさんの方々の力を借りて、地域に眠る古民家を発掘し、遺していこうというものです。

私は鑑定士のオブザーバーとしてお邪魔させて頂きましたが、鑑定士試験とはまた少し内容が異なる試験に興味津々で講習時間は2時間ありましたが、あっという間に過ぎてしまいました。

講師の杉本さんのお話はいつもとても丁寧で通り聞きやすく、今回の古民家簡易鑑定士試験は受験頂いた18名の方全員合格となりました。(その場で答え合わせするというのも新鮮ながら小学生の頃、朝のミニテストなんか思い出して懐かしく感じました。

その後、簡易鑑定士を受けて頂いた方のご自宅が古民家ということでお邪魔させて頂き、実際に簡易鑑定士としてのインスペクションの実技講習を行いました。

昔ながらのトイレ。水洗改修はしてありましたが、便器下の小窓は古民家ながらの味ですね。ガラスも磨りガラスで、アレがまた懐かしさを醸し出すのですよね。

縁側はもともとは濡れ縁だったのですが、あまりに寒くて改修してガラス戸を着けて気密性のある広縁としたそうです。床を踏み締める感覚はなんとも言えない懐かしさを感じました。

こちらは玄関ですが、既に味があります。入った途端に、人様の家なのに『帰ってきたなぁ…』と思ってしまいました。

囲炉裏もあったそうですが、使わなくなった為に増築する時に撤去してしまったそうです。玄関から右手に在来工法で増築したリビングとキッチン、お風呂があります。玄関から左手はすべて昔から代わらない当日のままの姿であるそうです。大正時代に建てられた築100年の重みと味を堪能してきました。

埼玉支部で私は床下診断士を専任する予定ですので、床下もチェックしてきました。換気が行き届いていて乾燥している良い床下でした。

裏には立派な蔵もあり、初めて蔵に入りましたが、なんとも立派な1本梁でした。こんな大きな梁を昔の人は曲がりを見て木が使われたい位置を見極めていたのです。

最後の記念撮影。アングルが変なのは私の勉強不足です。(反省

埼玉県でも簡易鑑定士試験を出来る様に我々も頑張っていますが、今は目前に控える設立総会へ向けてラストスパートをかけています。

再生協会の設立と平行して伝統再築士協会も立ち上げ、私は床下診断士の全国床下インスペクション協会埼玉支部、住教育推進協会埼玉支部、新民家推進協会埼玉支部の立ち上げ をと、古民家を扱う為に必要な組織設立を同時平行して進めていますので勉強することは山程ありますが、年若い自分でも古民家への愛がありますから楽しくて毎日が充実しています。そんな私も今日は改めて自分の中にある古民家への想いを再確認出来る良い日でした。